ERG Mouse

ERG mouseの定義ファイルの作り方

ERG mouseはボタンレイアウトや機能の割り当てが自由にできる反面、何をどうすればいいのかよくわからない状態に陥る事が多い(らしい)ので、Windows Media Center(以下WMC)用の定義ファイルを作りながら作成手順を説明します。

1.割り当てるキーの一覧を調べる
ERG mouseで割り当てることができるのは、マウスの移動と右左クリック、任意のキー(AやShift等)とキーの組み合わせ(Ctrl+CやCtrl+Alt+Del等)を設定することができます。このためまずWMCで使えるキーとショートカットキーを調べます。google等で”Windows Media Center”,”ショートカット”のキーワードで検索すると、MicrosoftのWindows Media Center のショートカット キーと言うそのままのページが出てきます。基本的なキーはこのページを参考にすることにします。

2.レイアウトを決める
次にレイアウトを決めます。レイアウトは好きに決められるのがERG mouseの良いところですが、WMC用となるとDVDやBDプレイヤーのリモコンという配列がよさそうな気がします。このため、手近にあったPIONEERのDVDプレイヤーのリモコンを参考にして配列を考えます。
パイオニアリモコン
赤丸で囲んだ部分の配列が使えそうです。

3.割り当てる機能の決定
1.で調べたショートカットキーを全部割り当てると1つのキーの大きさが小さくなって押しにくくなるので、必要なものだけ抜き出します。必要になりそうなのを拾っていくと。
無いと困るキー
DVD を再生する:Ctrl + Shift + P
DVD を早送りする:Ctrl + Shift + F
DVD を巻き戻す:Ctrl + Shift + B
DVD を一時停止または再開する:Ctrl + P
DVD を停止する:Ctrl + Shift + S
次のチャプターに移動する:Ctrl + F
前のチャプターに移動する:Ctrl + B

あった方が便利そうなキー
カーソルキー(↑↓←→)
[DVD] メニューに移動する:Ctrl + Shift + M
決定:Enter
音量を上げる:F10
音量を下げる:F9
音量のミュートをオンまたはオフにする:F8
DVD のオーディオ選択を変更する:Ctrl + Shift + A
画面の縦横比を変更する (ズーム):Ctrl + Shift + Z
全画面表示:Alt + Enter
字幕を表示する:Ctrl + Shift + C
戻る:Backspace
Homeに戻る:Alt + Win + Enter

となり、キーは22個、それとパッドエリアと左右クリック用ボタンが必要なのがわかりました。
先ほどのリモコンの赤丸で囲んだ部分のキーと比較しても22個であれば十分割り付けられそうです。

4.レイアウトの作成
大体頭の中でボタン配置のイメージが決まったら、実際にレイアウトを作成していきます。まず、ERGmouseを実行して、レイアウトから作成を選びます。
レイアウト選択画面 作成

次に機種等を選択する画面が出るので、iPhoneを選択します。
サイズ変更 機種選択

通常iPhoneはパネルサイズが 4×5と横にボタンが4つ、縦にボタンが5つ配列可能ですが、今回リモコン風に細かくレイアウトしたいので、パネルサイズを縦横共に×8倍して32×40にします。
サイズ変更 x8
「OK」をクリックすると。レイアウト編集画面が開きます。

レイアウト編集画面
さすがに32×40のグリッドは1マスが細かくなりますが、細かいおかげでボタンの大きさと配置の自由度が増します。があまり細かくしすぎるとレスポンスが悪くなるので注意が必要です。
ここに「自分が使いやすいボタン配置」を設定していきます。

まず、今回参考にしたリモコンはボタンが横に5個並ぶレイアウトです、このため32/5=6.4となるので、標準的な1つのボタンサイズは6×6とします。
レイアウト編集画面 6x6

基準のボタンサイズが決まったら、ボタンをどんどん作成して配置していきますレイアウト編集画面 ボタン配置中

パッドエリアを画面上部に設置し、左右のクリックをパッドの左右に振り分けます。
レイアウト編集画面 ボタン配置完了
各ボタンにキーを割り付けて

写真 2012-11-26 18 02 24
iPhoneに転送した状態だとこのような感じになります。

この状態ですと、どのボタンがなんの機能なのかわからないので。
レイアウト編集画面 ボタンラベル編集
自動ラベル付与のチェックを外して、ラベルをわかりやすく書き換えます。

レイアウト編集画面 ボタンラベル後
各ボタンのラベルを書き換えた後保存して、iPhoneで確認すると。

写真 2012-11-26 18 21 03
さっきよりはマシになりました。
が、なんか素っ気なさすぎなのが気になります、文字だけってのもなんか味け
ないので、次回でもう少しマシなリモコンにしてみたいと思います。
ちなみに完成品は
写真 2012-11-26 18 19 18
こんな感じになります。

DVI-I–HDMI変換コネクタをDVI-Dで使えるようにする。

FHDモニタで比較的安く高さが変えられるので普段はDELLのU2212HMを使用して作業しています。ただこのディスプレイ入力端子が
・DVI-Dコネクタ x 1
・DisplayPort(DP) x 1
・ビデオグラフィックアレイ(VGA) x 1
と、HDMIに対応していません。
仕方なくDVI-D-HDMI変換コネクタを使っていましたが、変換コネクタを使う分コネクタの全長が伸びるためディスプレイを一番下まで下ろすとケーブルが机にぶつかるためコネクタに無理がかかっていました。

仕方が無くDVI-D-HDMIケーブルを買いに休日秋葉原に出かけたところ、TSUKUMO eXの店頭で叩き売られてたのが
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これ。
コネクタ部分がスイング&90°回転するコネクタです。
問題はこのコネクタDVI-I用なのでDVI-Dには使えないという所ですがDVIコネクタのピンアサインを確認してみると、DVDI-IとDVD-DはC1~C4までのピンの有無とC5(Analog Ground)の太さが違うだけと言うのがわかります。
なので、
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ラジオペンチでC1~C5までのピンを引っこ抜きます。これでDVD-Dのコネクタに挿すことができるようになりました、U2212HMで使っていますが今のところ問題なく使えています。
※C5(Analog Ground)で機器の接続を判断をしている機材もあります、その場合にはC1~C5のピンを抜いてしまうと使えません、その場合には諦めてDVI-D-HDMI変換コネクタを購入しましょう。

ON-LAP 1301から邪魔な物を取る

GeChic社のON-LAP 1301を以前購入しましたがノートパソコンの裏側に吸盤を使って貼り付けるのは、ムリがありすぎる上に普通に使おうと思うと構造上難しいので、分解してフレームを外した上に切り刻んでみました。

写真 12-10-30 14 06 05
可動枠が無くなってすっきりしてしまったON-LAP 1301さん

写真 12-10-30 14 06 23
コネクタはこの位置に移動。

この状態での実測重量が637g、公称値が865gなので、あまり軽くなってませんが、若干小さくなったのとVGAケーブルが下から出る仕様で使いにくかったので、切り刻んで見ました。この改造でタブレット用スタンドを使って立てることができるようになりました。

Windows 8をAdministratorで使う

過去の経緯からアカウントをAdministratorで使用している人は多い(推定)と思いますが、Windows 8でAdministratorアカウントを有効にし、Administratorでログインしても、ModernUIのアプリケーションがことごとく使えません。

とは言え、色々な理由により自宅の実験環境がすべてAdministratorでパスワード無しという運用方法をとっているため、試験運用で導入するWindows 8のためだけに他すべてをWindows 8にあわせて直すのはあまり現実的では無いため、回避方法を探ってみました。

Windows 8のビルトインアカウントのAdministratorでも使えるようになる設定が見つからなかったので、かなり力業でやっています。

※注意:IDがAdministratorでパスワード無しの運用は絶対安全な環境で検証などの運用をするときだけにしましょう。

1.Windows 8をインストールする
(今回使用するWindows 8はEnterprise 90日評価版です、このためもしかするとProとは若干動作が異なるかもしれません)
インストールディスクを入れてPCにWindows 8をインストールします。

1.パーソナル設定の、色とPC名は適当に設定
2.ワイヤレス設定はあれば設定
3.簡単設定を使用するでも自分で設定するでもどちらでも好みで
ここで「PCへのサインイン」の設定になりますが、ここでは”Microsoftアカウントを使わずにサインインする(W)”を選択します。
次の画面でサインイン方法として[Microsoftアカウント]と[ローカル アカウント]が選択できますが、[ローカル アカウント]を選びます。
4.ユーザーを作成します、ユーザー名とパスワードは適当で、今回はユーザー名をAdministrator2 パスワードは無しで作成します。

2.Administrator アカウントの変更
Windows 8のインストールが完了したら、ビルトインアカウントのAdministratorを別の名前に変更します、同じアカウント名は登録できないので、元々のAdministratorを適当な名前に変更してしまいます。

1.「デスクトップ」を起動します。
1

2.カーソルキーを左下隅にあわせて右クリックでメニューが表示されるので、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
2

3.コマンドプロンプトから secpol [Enter]と入力し、ローカルセキュリティポリシーが開いたら、ローカルポリシー→セキュリティオプション→アカウント:Administrator アカウント名の変更を選択しダブルクリックします。3

4.開いたウインドウのAdministratorを適当に変更します(ここではrootとします
)
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5.ついでなので、パスワード無し運用のために、「アカウント:ローカル アカウントのからのパスワードの使用をコンソールのみに制限する」を無効にしておきます。

3.Administrator アカウントの追加
ビルトインアカウントのAdministratorが別の名前(今回はroot)に変更されたので、ここでAdministratorと言うユーザーを新規に作成します。

1.Windowsキー+cもしくはカーソルキーを隅に移動しチャームを表示します、2.設定→PC設定の変更→ユーザーを選択します。
3.ユーザーの追加を選びユーザーを作成します。6

4.Microsoftアカウントを使わずにサインインするを選択します。7

5.ローカルアカウントを選択します。
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5.ユーザーの追加画面で、ユーザー名を「Administrator」 パスワード等は適宜設定します。
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6.完了を押してIDの作成を終えます。
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4.作成したAdministrator アカウントの権限変更
作成直後の状態ではAdministratorアカウントには管理権限がついていないため、管理権限を追加します。

1.コントロールパネルからアカウントの種類の変更を選びます。11

2.作成したAdministratorを選択します。
12

3.アカウントの種類の変更を選択します。
13

4.「管理者」を選択し [アカウントの種類の変更]をクリックし終了。14

これで、Administratorと言う名前のアカウントができました。
一度サインアウトした後、新しく作ったAdministratorアカウントでログインし直してください。
その時、邪魔であれば作業用のアカウントは消しても問題ありません。

また、ビルトインアカウントのAdministratorではなく、通常の管理者権限のあるユーザーなので、ModernUIのアプリについても使用することができます。



 

FT-miniITA01をちょっとだけ使いやすくする。

FreeTで売っているmini-ITX用のまな板FT-miniITA01ですが、ステンレスの板と六角スペーサーの組み合わせという非常にシンプルな構造なので、壊れるところはないのが魅力です。
ただ、シンプルすぎて所々使いにくいところがあるので自分の使いやすいように弄っていきます。

使いにくいなと感じるポイントにはいくつかあり
1.マザーボードを固定するときの位置決めが面倒くさい
2.マザーボードは必ずねじ止めしないとならない
3.説明書通りに2.5inchHDDを固定するとSATAのコネクタが入れにくい(もしくは物理的に入らない)
4.足が支柱固定用の六角スペーサーそのまま。

何か良い解決方法がないかと、ホームセンターに部材を探しに行ったところ、使いにくいポイント1.2.4.を一気に解決できる部品を見つけました。部品の名前は「化粧ねじ黒 3×8)」、ねじ頭がプラスチックになっているので別途でゴム足をつけなくても良さそうです。
化粧ねじ 3x8

FT-miniITA01のマニュアルでは、六角スペーサーのねじ部分をベースのねじ穴に入れて裏から六角スペーサーで固定しますが、今回はマニュアルを無視して、化粧ねじをベースの裏側から入れて表側で四角板ナットで固定します、四角板ナットはねじ箱に入っていた物を流用しただけなのでM3の六角ナットでも固定できれば大丈夫です。
裏側から表側から

次に、化粧ねじにFT-miniITA01付属の六角スペーサーをねじ込みます。これで、マザーボードを支柱のねじ山にはめるだけでずれる心配はなくなりました。マザーボードを固定したい場合には、余ってる六角スペーサーを手でねじ込んでやれば固定できますが、
スペーサーを立てたところ

このようなローレットナット(M3貫通)を使えば固定は楽になります。ローレットナットマザーボード固定方法

3.のHDD固定方法はSATAコネクタなどを挿しやすくするためにHDDを浮かすだけであれば、適当な長さのM3の六角スペーサーでHDDとベースに隙間をつくってやれば解決します。
HDD毎に違うOSを入れて取り替えながら試験する、等の場合にはHDDを固定してしまうと運用上使いにくくなります。このためHDDをベースから浮かせた状態でずれないようにするために、ジャンク箱の中から発見したノート用のHDDトレーを再利用することにしました。
HDDトレー六角スペーサーM3メス-メス15mm

まず、ベースのHDD固定穴部分に六角スペーサー(M3メス-メス 15mm)を立てます、ベースに固定するためのねじは、M3x5が見つかったのでそれで固定
HDD用スペーサーを立てる

次にたぶんThinkPadの何かから外した2.5inch HDDトレーをスペーサーの上に乗せてねじ止めします
HDDトレーを取り付ける

ねじ頭が飛び出るのでクリアフォルダーを2.5inchHDDのサイズに切った物を絶縁用に両面テープで貼り付け
絶縁用シート

マザーボードを乗せるとこんな感じになります。
マザーボードを乗せる

以上で完成です、これでBIOSを飛ばしたときの復旧作業が少し楽になります。

使用部品
・FreeT FT-miniITA01 x1
・化粧ねじ黒 3x8mm(近所のホームセンター \100ぐらい) x4
・ローレットナット M3 (ヒロセテクニカル \@50)
・スペーサー メスーメス M3x15(ヒロセテクニカル \@85) x4
・四角板ナット M3 x8
・M3x5mm ねじ x4
・HDDトレー(ジャンク) x1

MacアプリをApp Storeで配信するまで

今回、ERG MouseのMac版をApp Storeで配信する事にしたので、その為の一連の手続きを備忘録がてら記録しておきます。

  1. Apple IDを取得します(方法は略)
  2. Mac Dev Centerにて”Mac Developer Program”を購入する(8,400円($99)/1year 2012/10現在)
  3. アクティベーションコードが送られてくるのを待つ

…来ない。

と言うことで今日はここまでです。